再会 ~ 美しいマダム~

出会ったのは何度目だろう。


なぜだろう。

なぜか彼女に惹かれる。
数日前に会った時もそうだった。


彼女の姿に惹かれ、

また

彼女の姿に心が震え、

その場を立ち去った後

涙が私の頬を伝った。



私よりも何十年と多くの年月を
積み重ねてきた

美しい芯ある女性の姿が

今 ここにある。



本当に必要なものを選び抜き、

彼女らしく、ひとつひとつ丁寧に

取り組んできただろう。


そして

やがて、彼女のもとに訪れた

理解しがたい現実を

受け入れてきた女性の姿。

尊重し対等に接し続けた彼女。


今こうして 

美しい笑顔を放っている彼女は、

影で、きっと悩み続けていただろう。



「自分の想い」と「その現実」の狭間で

揺れる心と向き合い

長い年月の間に様々な過程を経験し

徐々に受け入れていっただろう

彼女の姿からは、

清く深く美しいオーラを感じる。


「マダム」という言葉がぴったりな

気品ある女性。


内から溢れる美しさと知性と感性。

彼女のセンスを際立たせる洋服。



彼女が語りかける言葉は、

その場に、宙に、浮かび上がり

それらのひとつひとつが

キラキラと光り
私の心の海を照らした。 


そして 穏やかに 
私の中に浸透していった。


短い時間だったが、

彼女と会話した時間は、
記憶に残る大切な時間となった。



彼女が立ち去った後も

そこには、

彼女の「美しい」余韻が残っていた。



それは

私にとって

記憶に残る「美しい再会」となった。



地中海のプリンセス

「31歳からのプリンセスって素敵ね」 艶ある大人が しっとり きらきら わたしらしく生きていく中で 感じることを表現。 わたしの中にある たくさんの感情の窓に 触れてみてください。

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